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金風
「金風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金風の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
五大堂は寂《さ》びて禅僧《ぜんそう》尻《しり》をすゆるによし。いわんやまたこの時
金風|淅々《せきせき》として天に亮々《りょうりょう》たる琴声《きんせい》を聞き、....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
の招牌《かんばん》から釣込む植木屋は家々の招きの旗幟《はた》を翩翻《へんぽん》と
金風《あきかぜ》に飄《ひるがえ》し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て乱合....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
知らぬかと問うた。それから弘前の知人にも書状を遣って問い合せた。 或る日|長井
金風さんに会って問うと、長井さんがいった。「弘前の渋江なら蔵書家で『経籍訪古志』....
「二等車に乗る男」より 著者:豊島与志雄
行きのこの電車の二等は嫌いなんだ。汽車ならいい。だがこの線の電車の二等は、変に成
金風が吹いて、不愉快なんだ。」 高木は返辞もしないで、一人でにこにこしながら、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
墓所に至る。また、スペンサー翁の故居をたずねしも探り得ず。今日は急に秋冷を催し、
金風颯々の趣あり。 七月十六日(日曜)、晴れ。水谷、大場両氏とともに、もと王室....