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金鱗
「金鱗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金鱗の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鯉魚」より 著者:岡本かの子
は、あるいは「釜中《ふちゅう》の鯉魚」と答え、あるいは「網《あみ》を透《とお》る
金鱗《きんりん》」と答えはするが、ついに鯉魚あるを知らず、おのれに身あるを知らず....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
山中あたりと同日に見られてはたまらない。七百万石の力を以て築き成された六十万石の
金鱗亀尾蓬左柳の尾張名古屋の城が、たかが二人の浪士づれに睨まれたとて、どうなるも....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
細くこけ、色は頭の上側から背にかけ、また胸鰭が薄い黒紫色に彩られて、いわゆる赤髭
金鱗頭骨に節を作るという容をそなえている。つまり、関西地方では、この乗っ込みの鯛....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
は長く名古屋にいた人で、それは事実である、現に尾州藩の家老の成瀬隼人正が書いた「
金鱗紛失記」というものがあると教えてくれたので、私たちも大いに力を得て、いよいよ....
「由布院行」より 著者:中谷宇吉郎
した顔をしているのだろうと思うと、ちょっと可笑《おか》しくなる。 伯父の家は、
金鱗湖《きんりんこ》という小池のふちの茅葺《かやぶき》の家である。別府で一流のK....