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金鶏
「金鶏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金鶏の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りますそうなが、御用の筋はなんでおじゃります。てまえはお鳥係り。烏は唐《から》の
金鶏鳥、四国土佐のおながどり、あるはまためじろ、ほおじろ、うぐいすならば鳴き音が....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
して、眼《まなこ》を半天に走らす時、日輪の世は明けた。 神の代《よ》を空に鳴く
金鶏《きんけい》の、翼《つばさ》五百里なるを一時に搏《はばたき》して、漲《みな》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
著け、疫を追うは礼なり。『括地図』にいわく、桃都山に大桃樹あり、盤屈三千里、上に
金鶏あり、日照らせばすなわち鳴く。下に二神あり、一を鬱《うつ》、一を塁《るい》と....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
で、傾いた茅の屋根にも、路傍の地蔵尊にも、一々由緒のあるのを、車夫に聞きながら、
金鶏山の頂、柳の館あとを左右に見つつ、俥は三代の豪奢の亡びたる、草の径を静に進む....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
恐らく今の世間は、つい「三千年の歴史」を「簡単に定」めて了うことにもなるだろう。
金鶏学院安岡正篤氏の言葉は日本歴史の認識に就いて一種の暗示を与えるように見える。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、大門《だいもん》の跡は一里こなたに有り、秀衡《ひでひら》が跡は田野に成りて、
金鶏山のみ形を残す。先づ高館《たかだち》にのぼれば、北上川南部より流るる大河也。....
「平泉紀行」より 著者:村山俊太郎
泉駅にて下車すればおよそ一町北に平泉館というあり。 「……秀衡が跡は田野に成って
金鶏山のみ形を残す……」 と奥の細道は言っているが、今はその一部は人家の下に夢を....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
いちんど》、鹿都部真顔《しかつべのまがお》、宿屋飯盛《やどやのめしもり》、奇々羅
金鶏《ききらきんけい》らの手に依托せられぬ。この道|幸《さいわい》にして年と共に....