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「釘隠し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

釘隠しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
えぬか」 と、背中のこぶを突き出して、きめつけていく。 真青なお畳廊下。金の釘隠しがにぶく光って、杉の一枚戸に松を描いたのが、ズラリと並んでいる。これが有名....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
別の美麗を尽くし、衣食並びに翫木石に至るまでも、天下比類なき結構にて、居間|長押釘隠し等は、金銀無垢にて作り、これは銀座の者どもより、賄賂として取り候ものの由、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
格天井を金泥で塗りつぶし、承塵《なげし》造りの塗ガマチに赤銅|七子《ななこ》の釘隠しを打ちつけた、五十畳のぜいたくな大広間の正面に金屏風を引きまわし、阿蘭陀《....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
んようきゅう》の釘かくしなりとて持てるを蕪村は誹《そし》りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しと云わずばめでたきものなるを無念のことにおぼゆ」といえり。蕪村の俗人ならぬ....