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釜中の魚
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三国志」より 著者:吉川英治
あげながら蜀兵はうろたえ惑う※統軍へ喚きかかった。何かはたまるべき、荊州の兵は、
釜中の魚みたいにただ逃げ争って蜀兵の殺戮にたいし、手向う意志も失っていた。山を攀....
「三国志」より 著者:吉川英治
飛び降りた。担ぎ上げた土嚢を投げこみ投げこみここも難なく通路となった。 蛮軍は
釜中の魚みたいに右往左往して抗戦の術を知らなかった。多くは銀坑山方面へ逃げ、或い....
「三国志」より 著者:吉川英治
わりから、突然、湧いて出たような蜀軍の鬨の声が起った。蜀の呉班、呉懿の軍だ。――
釜中の魚はまさに煮られる如く逃げまどった。 ここでも、魏勢は残り少なに討たれた....