釜山[語句情報] » 釜山

「釜山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

釜山の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
ありませんと訂正して歩く訳に行くものじゃない。こう云う余にも覚《おぼえ》がある。釜山《ふざん》から馬関《ばかん》へ渡る船中で、拓殖《たくしょく》会社の峰八郎君《....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
乗って渡航したのでした。 これらの従軍記者は宇品から御用船に乗り込んで、朝鮮の釜山または仁川に送られたのですが、前にもいう通り、何分にも初めての事で、従軍記者....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
内外の人数であった。秀吉が本営名護屋に着いた四月の末頃には、既に行長清正相次いで釜山に敵前上陸し、進んで数城を占領して居る。行長と清正とが一番乗りを争って、清正....
玄海灘密航」より 著者:金史良
二三十名が藻屑となったという報道を読んで、転た感深いものがあった。 その実私も釜山から一度密航を試みようとしたことがある。それは十八の時の十二月のことであるが....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
風速四十|米突を越すかも知れん。……おまけにここは朝鮮最南端の絶影島だ。玄海灘と釜山の港内を七分三分に見下ろした巌角の上の一軒家と来ているんだからね。一層風当り....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
ンテンの無一物となった三十八年の十一月の末、裾縫の切れた浴衣一枚で朝鮮に逃げ渡り釜山漁業組合本部に親友林|駒生氏を訪れた。林駒生氏は本伝第二回に紹介した杉山茂丸....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
くず。 無表情な顔をならべて関釜連絡T丸の船艙へ流れこむ朝鮮人の白衣の列。 「釜山」 あさ露に濡れる波止場の板。 赤い円い禿山。 飴と煙草―― e.g.....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
鶴を道連れに夜逃げをきめこんだ丹造は、流れ流れて故国の月をあとに見ながら、朝鮮の釜山に着いた。 馴れぬ風土の寒風はひとしおさすらいの身に沁み渡り、うたた脾肉の....
日記」より 著者:宮本百合子
四月十六日(月曜) 今日からミスボイドがはじまる。夕方『時事新報』から柴田氏が釜山日報のことをしらべ、金一円也をくれる。少し可笑しいような心持になってしまう。....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
また沿海州から朝鮮の東海岸でも漁獲がある。支那海にも広く棲んでいて、朝鮮西海岸、釜山沖、九州の玄海灘、中支から南支、海南島から佛領印度支那方面にまで分布していて....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
きた看護婦たちを出迎えているのだ。私たちの出迎え人も山のようである。 朝はやく釜山駅をたつと我らは、すぐ窓からそとの景色に顔を向けた。赤土山に、松の木がまばら....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
国して、英国産の金巾《カナキン》を先頭とする欧米商品は日本商人の独占的仲介を経て釜山《ふざん》から、元山《げんざん》から、旧朝鮮を揺動かしつつあったくせに、依然....
明石鯛に優る朝鮮の鯛」より 著者:北大路魯山人
、たくさんの資料を蒐集し、帰途、岩礁の多い海岸に沿って、曲浦渚汀を、順天・馬山・釜山方面へと巡遊した。ところが、これらの地方で、はからずも非常に美味いたいの刺身....