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針刺
「針刺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針刺の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
つきが荷を張ったのではない。……浜から取立てを茹上げて持出すのだそうで、女護島の
針刺といった形。 「こうばく蟹いらんかねえ、こうばく蟹買っとくなあ。」 こう言....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しておくれよ」 と、奥の人へ催促していた。 「……ええ、いま」 彼女は、針を
針刺しに。そして、膝の糸くずなどを払いかけた。 ここでは、藤夜叉という名はもと....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
彼は肩をすぼめて、家の中を見廻しながら、 「もし――」と、女へいった。 「はい」
針刺しへ指をとめて、 「お茶でございますか」 「いいや、つかぬことを伺うが、床の....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
縫うのと同じだった。それでその長い竿を針といい、今でも沖繩などではこの助手の役を
針刺しとよんでいる。爺は屋根にあがり婆は下から針をさしたということは、昔話ではま....