針小棒大[語句情報] »
針小棒大
「針小棒大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針小棒大の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ヘンリー・ビーチャーがいった言葉に……私はこれはけっしてビーチャーが小さいことを
針小棒大にしていうた言葉ではないと思います……「私は六十年か七十年の生涯を私のよ....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
口吻《こうふん》を弄《ろう》し、やたらに、写真を撮らしたり、ぼく達四人の交友を、
針小棒大《しんしょうぼうだい》に言い触《ふ》らすのをきいては、癪《しゃく》に触《....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
チザンの正体と居所を突きとめることに苦しんでいる司令部員は、密偵の予想通り、この
針小棒大な報告を喜んだ。彼等は、パルチザンには、手が三本ついているように、はっき....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
過ぎない。特色の乏しい自由主義者である教授の階級性などに就いて語ることは、恐らく
針小棒大の憾みがあるだろう。教授の「全体」哲学の方法はパンドラのように寛大な自由....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
開いていた。 「ああ」彼が言った。「一時の興に乗って作ったか!」 「たぶんそれは
針小棒大ですじゃ」師父ブラウンがおだやかに言った。「それは非常に注意深い筋の他の....
「迷信解」より 著者:井上円了
して、諸方に天狗談が伝わるときは、物ずきの人ありてこれにいろいろのおまけを付け、
針小棒大にいいふらし、また小説家や画工はこれを材料として一層人の注意を引くように....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。神経衰弱地獄、神経過敏地獄、脱力して馬鹿のようになってしまったり些細なことを
針小棒大に感じて不安がちだったりする地獄であります。思想地獄、あまりに去来の速か....