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針山
「針山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針山の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
何一つろくにお手伝いしたこともないんでしょう」 自分は立膝をして、物尺を持って
針山の針をこつこつ叩いて、順々に少しずつ引っこませていたが、ふと叩きすぎて、一本....
「超人間X号」より 著者:海野十三
にあびせかけているのだった。博士の顔は、赤鬼のようになって輝き、頭髪は一本一本、
針山のように逆立《さかだ》ち、博士の全身の筋肉は、蛇のむれのようにひくひくと痙攣....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
焙《てあぶ》りが冬は各自《めいめい》についている。窓の下のところには、紙だとうに
針山もおいてあった。 お午《ひる》近くなると女中さんや小僧さんがお供《とも》を....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
さなダンデライアンは、可哀そうに、栗のいがの上に坐っていたので、その刺《とげ》が
針山にささったように彼にささっていた。まあ、彼はどんなに痛かったことだろう! ....