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針状
「針状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針状の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
土製《たたきせい》円筒形の小便壺《しょうべんつぼ》の内側の壁に尿の塩分が晶出して
針状に密生しているのが見られたが、あれを見るときもやはり同様に軽い悪寒《おかん》....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
年生禾本で、各地方の随地に生じ土に接して低く繁茂し、前にも書いたように秋に沢山な
針状花穂が出て上を指している。細稈に互生した有鞘葉はその葉片幅広く、基部は稈を抱....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
着《つ》いている。葉片《ようへん》は心臓状卵形で尖《とが》り、葉縁《ようえん》に
針状歯《しんじょうし》があり、花後《かご》にはその葉質《ようしつ》が剛《かた》く....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
の場合のように千差万別の種類は生じないのである。 もっとも霜の結晶にも平板状、
針状、角柱状などの種類はあるので、本質的には雪の場合と異らないのである。その点は....
「雪の十勝」より 著者:中谷宇吉郎
なっている段々鼓型などの結晶が惜し気《げ》もなく降って来るのである。この二月には
針状の結晶がそればかり三十分も続いてかなり激しい降雪となって降って来たこともあっ....
「雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
る。もっともそのこと自身には私も賛成であるが、しかし雪の結晶の中には鼓もあれば、
針状のものもある。どうも鼓や針を flake というのは少し可笑《おか》しいと思....
「洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
ところてん袋が多く付着している。この深泥池のものを壜に詰めて見ると、玉露のような
針状態の細い葉が、その軸の元に小さな蕾をつけて、点々と水にまざって浮いているよう....