»
釧
「釧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
釧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
倭衣《しずり》を着ていたが、頸《くび》に懸けた勾玉《まがたま》や腕に嵌《は》めた
釧《くしろ》などは、誰よりも精巧な物であった。彼は腕を組んだまま、ちょいと羨しそ....
「星座」より 著者:有島武郎
た。戸沢はその男の似而非者《にせもの》に遇ったんだな。その男のことが先生の生れた
釧路の方で評判になると、似而非者が五六人できて、北海道をあちこちと歩き廻るように....
「弓町より」より 著者:石川啄木
館《はこだて》へ、函館から札幌《さっぽろ》へ、札幌から小樽《おたる》へ、小樽から
釧路《くしろ》へ――私はそういう風に食を需《もと》めて流れ歩いた。いつしか詩と私....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
の時刻までに、わが青軍の主力は、前夜魚雷に見舞われて速力が半分に墜ちた元の旗艦『
釧路』を掩護して、うまく逃げ落ちねばならなかった。それには日没前まで、航空母艦『....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
と離れない地点で、同じように捕鯨に従事していた同じ岩倉会社の、北海丸とは姉妹船の
釧路丸だった。
釧路丸以外にも、附近を航行していた汽船の中には、その信号を聞きつけ....
「嬌娜」より 著者:田中貢太郎
っていますから、皮を切って肉を削らなくちゃいけません」 そこで臂にはめていた金
釧をぬいて腫物の上に置き、そろそろと押しつけるように揉んでいると、腫物は高く一寸....
「水莽草」より 著者:田中貢太郎
と台の後から少女が茶を捧げて持ってきた。それは年の頃十四五の綺麗な少女で指輪も腕
釧も透きとおった影の映りそうな水晶であった。祝は少女の手から茶碗をもらって、うっ....
「人を殺す犬」より 著者:小林多喜二
で見られた。その一つの皺の底を線が縫って、こっちに向ってだんだん上ってきている。
釧路の方へ続いている鉄道だった。十勝川も見える。子供が玩具にしたあとの針金のよう....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
肥前、同四年十月には佐渡、同五年一月には石狩、同七年七月には仙台、同十年三月には
釧路、同十二年には駿河、同十四年三月には
釧路、根室、渡島、弘化四年三月には信濃、....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
中シホホロ迄|来り、同地にて実地を検して且つ出願せんとす。 三十四年一月、又一は
釧路を経て※別に来る。 同年五月、斗満原野三百万坪余の貸付許可を得たり。 同年七....
「五通」より 著者:田中貢太郎
」 そこで女は寝台の上にあがり、きちんと着ていた衣服を緩めて、臂にはめている腕
釧をあらわした。それは条金で紫金の色をした火斉珠をとおして、それに二つの明珠をは....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
まっていた。「入地百姓――移民百姓」は、だから呉れるにも貰い手のない泥炭地の多い
釧路、根室の方面だけに限られている。 「開墾補助費」が三百円位出るには出た。然し....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
く者があるので誰かと思って見ると、われわれより後輩の市岡さ。鉱山の調査で中野君を
釧路へ案内した帰りで、中野君もこの汽車に乗り込んでいるというんだ。そんな話をして....
「反キリスト教運動」より 著者:小川未明
学の信仰を阻止する」と云っているのも、亦理由があるではないか。 北京大学の季大
釧、季石曾などの運動が、上海に於ける陳独秀等の参加によって更に四方に及んだという....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
廻りを踏舞し、女は「オノンノ、オノンノ」と歌いながら踊ったということであります。
釧路の塘路では、この“きのこ”を見つけると、男なら陣羽織、女なら楡皮製の厚司の着....