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鈍才
「鈍才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鈍才の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
は、初めから問題になれないから、入学志願者の偏在などは、起き得ないだろう。つまり
鈍才でも資本主義的市民権を有っている子弟だというので、社会が教育を志すことから入....
「惜別」より 著者:太宰治
ひとの心裡の説明は、その御当人にさえうまく出来ないものらしいし、まして私のような
鈍才無学の者には、他人の気持など、わかりっこないのであるが、しかし、巷説の魯迅の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
は汝の論理の手際で汝自ら取って食え、と言ったので、子は夜食せずに済ませた。だから
鈍才の者に理窟を習わすは、大いに愚な事と知るべしと出《い》づ。先頃手に鶏を縛るの....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
は、初めから問題になれないから、入学志願者の偏在などは、起き得ないだろう。つまり
鈍才でも資本主義的市民権を有っている子弟だというので、社会が教育を志すことから入....
「芸術上の心得」より 著者:倉田百三
苦するのが一番いいらしい。アララギ派の元素伊藤左千夫氏は正岡子規の弟子のうち一番
鈍才であったが、刻苦のために一番偉くなった。 一、よく考えて生きること。 良い芸....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
多士ではございますが、将帥の器を備えている者は、全然皆無なのでございます。正雪、
鈍才ではございますが、この徒と肩を並べた時だけは、やはり采配を握る者は自分を措い....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
ちがいで、その一方、大学教授だとか大学者だとかいうお面をかぶって、まんまと自分の
鈍才ぶりやばかさかげんや、呆れ返った不人情ぶりをごまかしているやつが、真人間だと....
「三国志」より 著者:吉川英治
くの通り、頭を垂れておねがいします」 「なんのなんの、足下は江東の豪傑、碌々たる
鈍才孔明ごときが、お教えするなどとは思いもよらぬ。僭越です。良策など、あろう筈も....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、なにしろ広汎な人と時のうごきを、微力なペンに再現しようとするには、ともすれば、
鈍才の嘆と、研究のおろそかなど、正直、まぬがれえません。(二七・一一・二) ....