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鈞
「鈞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鈞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
杉の方に気がねでもあるかのごとく、もじもじと京弥が言いもよったので、退屈男は千|
鈞《きん》の重みある声音《こわね》で強く言いました。 「大事ない! 早乙女主水之....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かわそう! 番所の方も亦、復職出来るよう骨折ってつかわすゆえ、安心せい」 千|
鈞《きん》の重味を示しながら断乎と言い放って、何かやや暫し打ち考えていましたが、....
「運命」より 著者:幸田露伴
、何ぞ九十歳なるを得んとて之を疑い、ようやく詰問して遂に其偽なるを断ず。僧|実は
鈞州白沙里の人、楊応祥というものなり。よって奏して僧を死に処し、従者十二人を配流....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
けう》な陣法で、氏郷|雄毅《ゆうき》深沈とは云え、十死一生、危きこと一髪を以て千
鈞《せんきん》を繋《つな》ぐものである。既に急使は家康にも秀吉にも発してあるし、....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
く御存知である。 しかし、あそこに、徳川夢声先生という珍優が一枚加わると、千|
鈞の重みとはこのことである。 彼は含宙軒博士となり、含宙軒先生となり、含宙軒探....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
腕と腕との間が、しとしと汗ばんで、美和子の言葉を聞いていると、彼女の軽い腕が、千
鈞の重みを持って来る。 「ねえ。」美和子は、また立ち止った。 「何だい。」 「貴....
「入院患者」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ラさがっていたのだと云うことです。――いつもあの重いランプをかけることにしていた
鈞に、紐をむすびつけて、昨日私たちに見せたあの箱の上から飛んでぶらさがったものら....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
きくというのではありませんが、とにかくお内儀さんは決して軽蔑どころでなく、正に千
鈞の重みを感ぜしめる。それだのに女はどうしてお内儀さんといわれるのを好まないので....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
」 「もうそんなかけ声を出さなくてもよいようになった、という文句には、まさに千|
鈞の重みがありますわい。」 「はあ。――しかし、私には、何のことだか、ちっともわ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
あって、触るる処の何物をも粉砕せずには置かなかった。二葉亭に接近してこの鋭どい万
鈞の重さのある鉄槌に思想や信仰を粉砕されて、茫乎として行く処を喪ったものは決して....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
いな、何のかのといいながら、すぐこう復興するからな。やっぱり女だな、女の髪には千
鈞の力があると昔からいわれているが、やっぱり本当だな! と思ったことがあったです....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
の霊堂で八人の葬儀委員によって極めて厳粛な墓前式があった。蔡元培の式辞があり、沈
鈞儒の略歴朗読があり、宋慶齢女史の告別の辞があり、章乃器、郁達夫、田漢その他の告....