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「鈴屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鈴屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
像の中にいた。翁は自意匠よりなる服を造り、紗綾形の地紋のある黒縮緬でそれを製し、鈴屋衣ととなえて歌会あるいは講書の席上などの式服に着用した人であるが、その袖口に....
足迹」より 著者:徳田秋声
風が流れた。お庄は背や股のあたりにびっしょり汗を掻きながら、時々蓄音機の前や、風鈴屋の前で足を休めて、背で眠りかける子供を揺り起した。汚い三尺に草履を突っかけた....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
草紙屋、煎豆屋、おでん屋、毛革屋、帽子襟巻手袋屋、金花糖屋、更に夏なれば虫屋、風鈴屋、簾屋、茣蓙屋、氷屋、甘酒やなど、路の両側に櫛比して店を拡げ、区劃を限って車....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の誘惑は夏である。 人間が不思議な温気と体臭を扇子や団扇で撒き散らしながら、風鈴屋、氷屋、金魚屋、西瓜屋の前を流れて行くのである。その大宝寺町の夜店は今なお盛....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
と高い蔵つづきの日かげなので、稗蒔屋はのどかになたまめ煙管《キセル》をくわえ、風鈴屋はチロリン、チロリンと微風《そよかぜ》に客をよばせている。そんな時あたしのお....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
驚テ胸ノホトバシルナリ」(代匠記精撰本)というのが第一説で、古義もそれに従った。鈴屋答問録に、「ほと」は俗言の「あわ(は)てふためく」の「ふた」に同じいとあるの....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
ら、紅葉さんですって。」 六月の日が照りはじめると、稗蒔屋《ひえまきや》や、風鈴屋や、金魚売、苗売の声が、節《ふし》面白く季節を町に触れ流してゆくようになった....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
しみは戎夷《えみし》よろこぶ世の中に皇国《みくに》忘れぬ人を見るとき たのしみは鈴屋大人《すずのやうし》の後に生れその御諭《みさとし》をうくる思ふ時 赤心報国....