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「鈴慕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鈴慕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞き出そうとして聞き出し得たものの如く、 「誰やら尺八を吹いておりますね、あれは鈴慕《れいぼ》の曲でございます」 かく無雑作《むぞうさ》に言って、また仔細らし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ような気がしますものですから、同じように、尺八に耳を傾けておりました。 「やはり鈴慕《れいぼ》ですね」 「はい」 北原はこの時、ほとんど感に堪えたようでありま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
けません、今日は御機嫌がいいようだと思って来て見ると、不意にあの短笛です、例の『鈴慕』ですね。あいつを聞かせられると、ピグミーはこの頭がハネ切れてしまいそうです....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
口をしめすと、無雑作に尺八が音を立てそめました。 吹き出でたのは、例の覚えの「鈴慕」の一曲。 それ、「虚空」が天上の音であって「虚霊」が中有《ちゅうう》の音....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
揺られてこちらの方へおいでになった方なんでございます。その尺八のうちに、本手の『鈴慕《れいぼ》』というのをお吹きになりましたね。俗曲の『恋慕《れんぼ》』とは違い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あ、そのことですか」 「そのことですかじゃありません、美濃の国の不破の関へ来て、鈴慕の曲をまで聞かせて下さっておきながら、それからあとはどうしたのです、あなたは....