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鉄剤
「鉄剤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄剤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かがです法水さん、機智や飄逸では、あの扉は開けられんでしょうからな。それとも、熔
鉄剤でしょうか。いやとにかく、貴方がああいう奇言をお吐きになるには、無論相当な論....
「黴」より 著者:徳田秋声
「僕は蚊帳なしに、夏を送ったことがあるからね。」笹村は頭の萎えたような時に呑む
鉄剤をやった後なので、脂のにじみ出たような顔に血の色が出ていた。ランプの灯に、目....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
ったでしょう。……それではあんなに色が白いのは牛乳のように……」 「仏蘭西の砒素
鉄剤を召していらっしゃるのです」 「ヒソテツ?」 「色の白くなるお薬です」 「あ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
を呈す。 ○この急性中毒の応急薬としては生の鶏卵あるいは牛乳を飲むもよし。医師は
鉄剤を与う。脂肪類は決して用ゆべからず。脂肪は緑青毒の禁物なり。 ○緑青の慢性中....
「政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
た、まぬかるべからざるの数なり。たとえば薬品にて「モルヒネ」は劇剤にして、肝油・
鉄剤は尋常の強壮滋潤薬なり。劇痛の患者を救わんとするには「モルヒネ」の皮下注射方....