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鉄器
「鉄器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄器の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
この物疾く走る。穴に入りて尾のみ外に残るをいかな大力士が引いても出ず。やむをえず
鉄器もてその穴を揺り広げやっと捉え得とあるも似た事だが、蜥蜴の腹の麟板は、物に鈎....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
会の生産が次第に進んで、日本民族は次第に一定の土地に一定の方法で行う耕作を憶え、
鉄器が輸入され、氏族間の闘いで、より強い氏族が弱い氏族を奴隷として自分に従え、労....
「成仙」より 著者:田中貢太郎
ろであった。弟は大いに驚いたが思いついたことがあるので、その爪を傍にあった銅器と
鉄器の上に置いてみると、それも一いち黄金になった。周の弟はこれがために富豪になっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
言った。
「それを火の中に入れて置け。」
マリユスは火箸《ひばし》かまたは何か
鉄器で炭をかき回す音を聞いた。ジョンドレットは続けて言った。
「音のしねえように....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しいざわめき、舗石の上に当たる青銅の音、一種のおごそかな響き、それらはあるすごい
鉄器が近づいてくるのを示していた。多くの利害と思想とが交通するためにうがち設けら....
「パラティーノ」より 著者:野上豊一郎
駆逐した。此の新来者は火葬の習慣を持っていた。ところが更に七百年ほど経過すると、
鉄器で武装した新しい民族がアルプスを越えて南下し、初めはポーの流域に集結したが、....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ソンの所へいかないって?」 「そうですよ。――その日までに、あなたはフランス中部
鉄器株式会社の営業支配人におなりになるでしょう。その会社はフランスの町や村に百三....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ればならない。大英国の土地及び労働は、内国市場の需要が必要とする以上穀物や羊毛や
鉄器を一般に生産する。従ってそれらの物の剰余部分は海外に送られ、そして国内におい....
「稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
不思議なもので、何ともなくなりました。そうして幾十分かの後腹部内臓の全部が、琺瑯
鉄器製の大盆の上に取り出されたときには、そばにあったピンセットを取り上げて、臓器....
「肉腫」より 著者:小酒井不木
命じた。 やがて、看護婦は、ガーゼで覆われた、長径二|尺ばかりの、楕円形の琺瑯
鉄器製の盆を捧げてはいって来た。それを見た患者は、 「おいお豊、起してくれ」 ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
も原子でやるんだなあ」 「そうだ、原子時代だ。人類は大昔から石器時代、銅器時代、
鉄器時代、石炭時代、石油時代、電気時代、電波時代と進歩してきて、今年から原子時代....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
い品になると、日本の鋏類の中でもとりわけ立派なものといえましょう。もとより銅器も
鉄器も、色々に出来ます。竜文堂の如き鉄瓶や釜で名を得た老舗もあります。煙管の如き....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
うとする欲求もまた強くなり、その欲求のために船舶を派遣する君主の数も多くなった。
鉄器の使用もその製作の技術もまたこの間に学び初められたらしい。ところが三世紀にな....