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鉄扉
「鉄扉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄扉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
うであった。ただ殉国者の意気に燃え、自らかけた号令に服して、ミルキ国最後の二人は
鉄扉に向って敢然とぶつかっていった。 その刹那、二人は黄色い火花に全身を包まれ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
火花は四方に飛散し、アレヨアレヨと云っている間に黄金の鍵のさしこまれたまま金庫の
鉄扉の真中には大孔が穿たれた。 遉がの動坂一派の荒武者どもも、この豪快な金庫の....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
決死の脱走計画 僕が覘ったのは、この監禁室の入口の扉だった。 その扉は大きな
鉄扉でできていた。壁は鉄筋の入った厚いコンクリートの壁だった。どっちもそのままで....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
一番に広場の砂利の上に降り立った。入口にピタリと身体をつけていたが、やがて大きな
鉄扉が、地鳴りのような怪音と共に、静かに左右へ開いた。私達三人は滑るようにして内....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
には、別に、東と西とへ続く、やや狭い坑道があったが、その西へ続くものは、重々しい
鉄扉がときどき開かれたが、その東へ通ずる坑道は何故か、厳然と閉鎖されたまま、その....
「地中魔」より 著者:海野十三
音がした。はッと驚いて、頭をあげてみると、いままで岸壁のように揺らぎもしなかった
鉄扉が、すこしずつ手前の方へ開いてくるのだった。 九死に一生! 扉は重い....
「地球盗難」より 著者:海野十三
きて、博士邸の真上を飛び去ったかと思った途端、城のように高い壁に擁せられた正門の
鉄扉に何かが当ってガーンと鳴り響いた。と同時にパッと一閃して煌々たる火焔が立ちの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
それから間もなく、動く滑走路は停った。そしてうしろの洞穴のあたりで、がらがらと
鉄扉のしまる音が聞えた。 その音がしなくなると、とつぜんぱっと眩しい光線がヘリ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
《ねんりょう》 なぞの人骨はそのままにしておいて、急ぐ方の仕事にとりかかった。
鉄扉へ、装甲車の中にある発電機から、電気が通じられると、洞門の扉はぎいぎいと上へ....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
洞の秘密を看破するまでは、どんなことがあっても引揚げまいと思った。 入口の重い
鉄扉は、人一人が通れるくらいの狭い通路を開けていた。三千子は、胸に番号札を下げる....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ざるなり」 「ああ、四次元振動か。なるほど、四次元振動で、海が見えなくなったり、
鉄扉《てっぴ》を透して侵入したり、ふしぎなことをして、私を愕かしたのか。すると、....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
と落ちていった。しかも博士の身体が通り抜けた後には、どんでんがえしで何十枚という
鉄扉が穴をふさいだため、かの時限爆弾が炸裂したときには、博士は何十枚という
鉄扉の....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
きるなら、恐竜型潜水艦を一隻、お土産にもらっていきたかったのだが、どれも、あつい
鉄扉をもった格納庫の奥ふかくしまわれてあって、なかなか引っぱりだすことができない....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
ういって彼は物慣れた手つきでドライバーを手にとり、人造人間の胴中をしめつけている
鉄扉のネジを外していった。間もなく人造人間の膓が露出した。膓といっても人造人間の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
「よし、うまくいった。そこで一、二、三」 ついに艦載機はうまく格納庫に入った。
鉄扉は左右から固くとじられた。 たたたたたっと、作業をおえて甲板を走ってかえる....