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鉄砲組
「鉄砲組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄砲組の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
まくへえ》、同じく野村|庄兵衛《しょうべえ》がしたがっている。数馬は千百五十石で
鉄砲組三十|挺《ちょう》の頭《かしら》である。譜第《ふだい》の乙名《おとな》島徳....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
時、織田徳川方では丹羽勘助|氏次等を監軍とし、前田又左衛門利家等が司令する三千の
鉄砲組が、急造の柵に拠って、武田勢の堅甲を射抜くべく待ち構えて居たのである。丸山....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
真田勢の死闘の程思うべしである。 幸村は、三つの深手を負ったところへ、この
鉄砲組の弾が左の首摺の間に中ったので、既に落馬せんとして、鞍の前輪に取付き差うつ....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
った。 遂に、種ヶ島の短銃を担ぎだすもの、それから御上の特別のおゆるしを得て、
鉄砲組で攻めもした。 ドドーン。ドドーン。 くろがね天狗めがけて、粉微塵にな....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
の初会の晩なぞは、見得に技師だって言いました。が、私はその頃、小石川へ勤めました
鉄砲組でございますが、」 「ああ、造兵かね、私の友達にも四五人居るよ。中の一人は....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
、無限に鉄砲を射ちまくることに執着したのである。そして、その方法を発見した。彼は
鉄砲組を三段に並べることを考えた。三段でなくて、四段でも五段でもよいけれども、技....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
四五丁の距離をつめる必要のために完全なる奇襲を行うことができなかった。 我軍の
鉄砲組が火蓋を切った。つづいて弓隊が之につぎ、つづいて長柄の槍組が突入した。円形....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
て、大刀をふり廻して、ソレ、駈けこめ、駈けこめ、と、上野寛永寺まで駈けこんできた
鉄砲組の小隊長であった。 どういう因果か、この男は小説が好きだ。おまけに、都会....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
のである。 房吉が帰途についたという報をうけたので、一同は小遊峠に待ち伏せた。
鉄砲組は物陰に伏せ、門弟十六名と峠の茶店で待ち構えていると、そこへ房吉が女房を同....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
殊にその時代の鉄砲は頗る高価で、一挺十五両|乃至二十両というのであるから、いかに
鉄砲組でも当主は格別、部屋住みの者などは本鉄砲を持っていないのが例であった。又次....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
思惑もある。かたがたかの怪しい馬を狩り取れということになって、屈竟の侍が八十人、
鉄砲組の足軽五十人、それぞれが五組に分れて、四月十二日の夜に大仕掛けの馬狩りをは....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
ったく廃れて、寺々や吉原の玉屋|山三郎の見世に、その面影をしのぶばかり。しかも、
鉄砲組同心の住む、青山百人町だけが、いまだにそのしきたりを改めることのない珍しい....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
大岡家は、十一家もあり、ここの忠右衛門|忠真は、本家格ではないが、お徒士頭、お先
鉄砲組頭、駿府|定番などを歴任し、いまは、閑役にあるといえ、やしきは大きなものだ....