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「鉄粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉄粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
達は、それから間もなく鉄工場の隅の裏手へやって来た。其処には、油で黒くなった古い鉄粉や、まだ銀色に光る新しい鉄粉が、山と積って捨てられてある。 喬介は直ちに手....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
せせこましい長屋町に入りこんだ。そこは鼠色の土ほこりの立つ、妙にすえくさいさびた鉄粉のにおう場所で、まだ、ところどころに、まっ黒な水のよどんだ沼地があった。 ....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事。そして最後に、法水が月光の光背から採取した黒い煤様のものが、略々円形をなした鉄粉と松煙であると云う事――それは、鑑識課に依って明らかにされたのであった。所が....
次郎物語」より 著者:下村湖人
もなっていれば、それは彼らの工夫としては、最上のものであった。中には、火薬の中に鉄粉をまぜて、青い花火を出して見せようと試みる者もあったが、それに成功するものは....
話の種」より 著者:寺田寅彦
ニューヨークで調査した。隧道内の空気中にはレールや機関の摩擦のために生ずる微細な鉄粉がかなりに浮游しているが、これは案外人体を害わないそうである。むしろ坑内の温....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
デビーもこの発見の記事を読んで、早速実験に取りかかり、電流の通れる針金に横に鉄粉の附着することを確めた。 この時代は、ニュートンの引力説が全盛の時代であっ....