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鉄腕
「鉄腕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄腕の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
今日は、レオニダスのごとき大政治家|出《い》づるか、日蓮のごとき大宗教家現われ、
鉄腕を揮《ふる》い、獅子吼《ししく》を放って、国民の惰眠を覚醒せねばならぬ時代で....
「海底大陸」より 著者:海野十三
んとうにいるのでしょうなァ」 さすがの古つわものも、相手の見つからない戦いに、
鉄腕のやり場にこまっているといったふうだ。 「そこで、船長さん」 とスミス警部....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
うようなあだ名がついていた。このあとのは殺人犯だったが、まだ同じ殺人犯の男で、「
鉄腕」というあだ名があったり、その他いろんなのがあったが、今はもう忘れてしまった....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
じいさん。僕を自由にできたらやって見給え。僕の心臓は、安南人の巨きな心臓だ。僕の
鉄腕は、戦いを要求している。この後甲板で、どっちが勝つか、一騎打ちの勝負をしよう....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
が起った。 『ああ、畜生、どうしたんだいこりゃあ』とルパンは呟いた。その巨大なる
鉄腕に掴まれたものは恐怖に戦きふるえている小さな子供だ! 彼は子供をしっかと上....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
ンドル二世の暗殺の前後を転機として、ロシアの反動政治の権柄がポベドノースツェフの
鉄腕を離れて、典型的老獪政治家であるロリス・メーリコフの手に帰した時代で、まさし....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
るべく厳命された。明治の酷吏伝の第一頁を飾るべき時の警視総監三島|通庸は遺憾なく
鉄腕を発揮して蟻の這う隙間もないまでに厳戒し、帝都の志士論客を小犬を追払うように....
「三国志」より 著者:吉川英治
ってもよかろう。張飛も呂布も、当代、いずれ劣らぬ勇猛の典型である。 けれど同じ
鉄腕の持ち主でも、その性格は甚だしくちがっている。張飛は、徹底的に、呂布という漢....