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鉄道草
「鉄道草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄道草の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
いう言葉があります。そう云った意味でわるく健康な感じです。性《しょう》におえない
鉄道草という雑草があります。あの健康にも似ていましょうか。――私の一人相撲はそれ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
なぞをつけて見ているが、こう的確に専門家から問を出された時は、一寸返事に困った。
鉄道草 鉄道が今では中仙道なり、北国街道なりだ。この千曲川の沿岸に及ぼす激烈な....
「家」より 著者:島崎藤村
、野菜畠として耕す前には先ず堅い土から掘起して掛らなければ成らなかった。 俗に
鉄道草と称える仕末に負えない雑草が垣根の隅に一ぱい枯残っていた。それを抜取るだけ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
で、暗い線路添いを歩く。星がきらきら光っている。虫が四囲いちめん鳴きたてている。
鉄道草の白い花がぼおっと線路添いに咲いている。神武天皇さんの社務所の裏で、小学校....
「雨の回想」より 著者:若杉鳥子
室内の物影には、蒼黒い陰影がよどむ。 私は窓から、野一面白い花でうごめいている
鉄道草の上に、雨のしぶくのを見ていたが、私はいつか知らない土地で、何時|霽れると....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
とか 増援軍が朝鮮に上陸するとか とくとくとニュースをながすのがきこえ 青くさい
鉄道草の根から 錆びた釘さえ ひろわれ買われ ああ 君たちは 片づけられ 忘れら....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
のび来たって私の心の中にまで広がったような気がする。なるほど、あざみ、いぬたで、
鉄道草、かやつり草、ろくな草は生えていない。 「この雑草を刈り取らねばなりません....