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「鉄騎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉄騎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
射手は地上に投げ落される。そして巨大な怪物の足下に踏みつぶされる。 波斯軍には鉄騎隊だとか車隊だとか云う恐ろしいものがある。鉄騎隊と云うのは、全身を鱗のような....
ヴァリエテ」より 著者:宮本百合子
、ありがとう」 大きい眼と唇に一種の表情を浮べながら、 「あのひと、いつだって鉄騎士《アイロンナイト》よ」 「お出かけ?」 「ええ」 榎は、商用でフランスへ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
別に幽愁 暗恨の生ずる有 此時声なきは 声あるに勝る 銀※乍ち破れて 水漿迸り鉄騎|突出して 刀槍鳴る 曲終つて撥ををさめ 心に当てて画す 四絃一声 裂帛のご....
三国志」より 著者:吉川英治
くことができよう」 「なるほど、名案ですな」 呂公は、勇んで、その夜、ひそかに鉄騎五百を従えて、城外へ抜けだした。 馬蹄をしのばせて、蕭殺たる疎林の中を、忍....
三国志」より 著者:吉川英治
つ足なみは中軍にまで波及し、曹仁自身、陣地を移すほどなあわて方だったが、趙雲は、鉄騎を引いて、その側をすれすれに馳け抜けながら敢て大将曹仁を追わなかった。 西....
三国志」より 著者:吉川英治
ません。玄徳は数万の窮民を連れているので、一日の行程わずか十里という歩み方です。鉄騎数千、疾風のごとく追わせれば、おそらく二日のうちに捕捉することができましょう....
三国志」より 著者:吉川英治
で、彼奴を捕虜となすこともできる。――それっ、近づいてきた。かかれっ」 二千の鉄騎は励み合って、わあっと、武者声を発しながら驀進した。すると孔明の車は、ぴたり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れは、日傭兵だの、浪民などといえるものではない。見事な訓練と規律をそなえた一団の鉄騎で、楠木方の和田正遠、正高、矢尾常正、箕浦友房などが、先頭の将だった。 と....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だし、義貞の本意でもない。 疾風迅雷、鎌倉の不意を突く。 また。日ごろ鍛錬の鉄騎と白刃にものをいわせ、あくまで野戦の騎兵主力で突入する。 その腹だったにち....