»
鉅
「鉅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉅の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
天主初成世界《テンシユハジメセカイヲツクリ》 随造三十六神《ツイデサンジユウロクシンヲツクル》 第一
鉅神《ダイイチノキヨシンヲ》 云輅斉布児《るしへるトイウ》(中略) 自謂其智....
「百物語」より 著者:森鴎外
認めたような心持がしてきた。 僕は飾磨屋の前生涯を知らない。あの男が少壮にして
鉅万《きょまん》の富を譲り受けた時、どう云う志望を懐《いだ》いていたか、どう云う....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
のなかにはまず屈指といわるるだけ、武男の父が久しく県令知事務めたる間に積みし財は
鉅万に上りぬ。さりながら実家にては、父中将の名声|海内に噪ぎ、今は予備におれど交....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、東京両国の中村楼を買わせようとした。今千両の金を投じて買って置いたなら、他日|
鉅万の富を致すことが出来ようといったのである。或人は東京神田|須田町の某売薬株を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
王ミダスは貪慾で自分の糞を金に変えたと伝えられ、ローマ帝ヴェスパシャヌスは公事に
鉅万《きょまん》を費やすを惜しまなんだが、内帑《ないど》を殖やすに熱心してその馬....
「あそび」より 著者:森鴎外
。また芸術が笑談でないことを知らないのでもない。自分が手に持っている道具も、真の
鉅匠大家の手に渡れば、世界を動かす作品をも造り出すものだとは自覚している。自覚し....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
るのを悦んだためであるか、何時となく自治制度様のものが成立つに至って、市内の豪家
鉅商の幾人かの一団に市政を頼むようになった。木戸木戸の権威を保ち、町の騒動や危険....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
い地理書なる山海経にも、朝鮮半島の北部にあった蓋という国の位置を記して、「蓋国は
鉅燕の南、倭の北にあり。倭は燕に属す」など見えている。燕は周末戦国時代において、....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
見ましても、鎌倉時代というものはとにかく尊いものであります。中国の宋時代の陶器に
鉅鹿なんというものが生まれているのでありますから、作行としてもっとも尊いものが生....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、前提して、まず、黄巾党の起りから説きだすのだった。 今から十年ほど前。
鉅鹿郡(河北省)の人で、張角という無名の士があった。 張角はしかし稀世の秀才と....
「三国志」より 著者:吉川英治
のほか毎日、軍簿に到着をしるす者は、枚挙にいとまがないくらいであった。 山陽|
鉅鹿の人で李典、字は曼成という者だの――徐州の刺史陶謙だの――西涼の太守馬騰だの....