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「鉛筆画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉛筆画の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
のぞんざいのお蔭で、今でもまだろくに字の恰好をとることができない。 図画は最初鉛筆画で、あとで毛筆画になったが、一年から二年までの間に数えるくらいしか描いたこ....
画の悲み」より 著者:国木田独歩
村の画題はコロンブスの肖像ならんとは! しかもチョークで書いてある。元来学校では鉛筆画ばかりで、チョーク画は教えない。自分もチョークで画くなど思いもつかんことで....
道標」より 著者:宮本百合子
ないように傷のうずきを感じた。 磯崎の子供の寂しいきょうの葬式の次第は、淡彩の鉛筆画のように目の前にあったが、保の葬式について伸子は何ひとつ描くべき画をもって....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
木炭はその尖端を使用し、時には木炭の横腹を以て広い部分を一抹する事もよろしい。鉛筆画と違って、調子を作るために線の網目や並行の斜線を使用する必要がない。ぼかす....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
かき帽子を被せたるを載せあり。また小さき素焼の人形、鉢、冠を置きあり。その壁には鉛筆画、チョオク画、油絵|等のスケッチを多く掛けあり。枠に入れたると入れざると交....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
。そのころ、アントワープの町では、十八才以下の天分ある少年は、身分にかかわらず、鉛筆画か木炭画の自作の作品を出して、その中一枚だけがえらばれてこの賞金をもらうこ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、ゴチック彫刻中にも見出していた。たとえば、クルーエ一家やデュモンスティエ一家の鉛筆画には、社交界や知識階級の人々の疲れた皮肉な顔つきを、あるいは、ルナン兄弟の....
中村彝氏の追憶」より 著者:寺田寅彦
普通の意味の似顔としてはあまりよく似てはいなかった。その時自分の感じた事は、その鉛筆画が普通のアカデミックなデッサンとはどこか行き方が違っているという事であった....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
物、外字新聞の挿画のようなものや、広告類の色摺りの石版画とか、またはちょっとした鉛筆画のようなもの、そういうものが外人との交際の頻繁になるにつれて所在にそれがあ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
雨そゝぐ花橘に風すぎて山ほとゝぎす雲に鳴くなり これは絵画的といっても、水墨画や鉛筆画のようなものではない。かなり美しい色を厚くつかった大和絵風の屏風の絵のよう....