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「鉢か〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉢かの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
の婆さまも早かったな。」というと、 「坂下の姉さま、御苦労にござるわや。」と手水鉢から見越して言った。 銀の目をじろじろと、 「さあ、手を貸され、連れて行にま....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に日は当るが、軒も廂もまだ雫をしないから、狭いのに寂然とした平屋の奥の六畳に、火鉢からやや蒸気が立って、炭の新しいのが頼もしい。小鍋立というと洒落に見えるが、何....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
時は、――それをね、しなしなと引出して、膝へ横抱きにする……とどうです。 欠火鉢からもぎ取って、その散髪みたいな、蝋燭の心へ、火を移す、ちろちろと燃えるじゃね....
雪柳」より 著者:泉鏡花
おかしい。 土間わきの壁を抜いて、御神燈といいますか、かき入れなしの磨硝子に、鉢から朝顔の葉をあしらって夕顔に見せた処が、少々|歪曲んで痩せたから、胡瓜に見え....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
商人にも、そのような良心が望ましいものである。 子供のころ金魚が好きでよく金魚鉢から金魚をすくい出してそれに赤い着物をきせたりし、母に見つかって大目玉を頂戴し....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
第一の愚慢大人で、白無垢を着て御前と呼ばせたほどの豪奢を極め、万年青の名品を五百鉢から持っていた物数寄であった。ピヤノを買ったのも音楽好きよりは珍らし物好きの愚....
河明り」より 著者:岡本かの子
気づくと、娘は私の頭の上の二階にいるのではないかと、思わずしがみついていた小長火鉢から私は体を反らした。 一たい、この二階がおかしい。私がここへ来てから、もう....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
一坪の庭をも持たないような家つづきの狭い町々を背景として、かれらが売り物とする幾鉢かの白や紅やむらさきの花の色が初めてあざやかに浮き出して来るのである。郊外の朝....
青い花の香り」より 著者:小川未明
まは、それに対して答えられました。 春の彼岸が過ぎて、桜の花が散ったころ一つの鉢から真紅な花が開きました。その花は、あまりに美しくもろかったのであります。そし....
橡の花」より 著者:梶井基次郎
口を持っています。そして解《ほぐ》した髪の毛の先が触手の恰好に化けて、置いてある鉢から菓子をつかみ、その口へ持ってゆこうとしているのです。が、女はそれを知ってい....
変身」より 著者:カフカフランツ
てくれたのだろうが、ミルクが全然うまくない。それどころか、ほとんど厭気をおぼえて鉢から身体をそむけ、部屋の中央へはってもどっていった。 グレゴールがドアのすき....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
にある電熱加温の鉢のなかに温かい米がゆが入れられます。受刑者は食べたければ、その鉢から舌でぺろぺろなめてかゆを食べることができます。だれ一人としてこのチャンスを....
日置流系図」より 著者:国枝史郎
った。 「眠ってはいけない、眠ってはいけない」 こう弥右衛門は呟きながら傍の火鉢から火箸を抜き取りそれを股へ突き立てた。これで眠気は防ぐことが出来る。 この....
糸くず」より 著者:国木田独歩
鶏と家鴨と羊肉の団子とを串した炙き串三本がしきりに返されていて、のどかに燃ゆる火鉢からは、炙り肉のうまそうな香り、攣れた褐色の皮の上にほとばしる肉汁の香りが室内....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
鼻も口も一緒にグシャ/\灰を押しこんでやる。ゆつくり着物をきかへて、奥の二つの火鉢から十万ほどのヘソクリをとりだして、着物や手廻りの物と一緒に包みにした。 宿....