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鉱夫
「鉱夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉱夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
な身分でもなかった。おかなの話によると、鉱敷課《こうしきか》とやらの方に勤めて、
鉱夫達と一緒に穴へ入るのが職務であるその旦那から、月々|配《あてが》われる生活費....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
それから。』 『もうよそう、あまりふけるから。まだいくらもある。北海道|歌志内の
鉱夫、大連湾頭の青年漁夫、番匠川の瘤ある舟子など僕が一々この原稿にあるだけを詳し....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
ちへいったりこっちへきたり、真黒になって働いておいでなすったんですとさ。つまり、
鉱夫をなすっていらっしゃったのよ。そんなこと、わたしが話したといっちゃいやーよ。....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
なってしまった。 「ここはどう云う所で御座いますか」と、スクルージは訊ねた。 「
鉱夫どもの住んでいるところだよ、彼等は地の底で働いているのだ」と、精霊は返辞をし....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
までに、座敷牢へ入れて止められたほどの苦労をして来て、くされ半纒に縄帯ひとつで、
鉱夫と一緒になって働いた人であるし、夫人は夫を信頼して、狐狸の住家だった廃鉱の山....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
のかの女のうちへ行って養われることになった。アルキシーはセヴェンヌ山のヴァルスで
鉱夫を勤めているおじの所へ行く。バンジャメンはセン・カンテンで植木屋をしているも....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
で解いて身体検査をするというが、ここじゃそれほどでもあるまい」 「では、発見した
鉱夫が逃げられるじゃありませんか」 「そこなんだ。宝石が、たまたま出るとそれを持....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
気たっぷりな奴ですね」 「なにしろ、鬼も怖れるという、仏領カレドニアのアンチモー
鉱夫を志願したほどで、それから欧州各地を流れ歩いていたのじゃから、腕も度胸も、三....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
、物議をも醸《かも》した。それは、伝右衛門氏が五十二歳であるということや、無学な
鉱夫あがりの成金《なりきん》だなぞということから、胡砂《こさ》ふく異境に嫁《とつ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
彌作の内で鶏を盗られたと云いますよ。」 「鶏を……。誰に盗られたろう。又、銀山の
鉱夫の悪戯かな。」と、若い主人は少しく眉を顰めて、雇人の七兵衛|老爺を顧った。 ....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
ばをきめてゴールドラッシュしたのだ。ついに船員に二百ドルの月給が支給されたが、金
鉱夫になるとらくに一日三十ドルになった(もっとも物価の方も、たとえば茶、珈琲《コ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
のは、常に貧し。安田善次郎は勤倹を重んじ、五十年にして八億万円の富を貯積したり、
鉱夫より出でて銅御殿を建てたるものあり。その徳や実に賛美して余りあり」 こんな....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
日本農民組合と関係を持って実際的の運動をやるようになった。私は労働運動の方でも、
鉱夫組合の運動に興味をもって当時足尾の鉱山にはよく行ったものである。 学生時代....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ルダー 私は戦前、無産政党に籍をおくと同時に日本農民組合、日本労働総同盟、日本
鉱夫組合にも参加して労働運動もやってきた。その間数々の小作争議、鉱山争議、工場ス....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
むけた深山榛の叢立ちは、残雪に押し窘められてまだ生命の閃きを見せない、八、九人の
鉱夫が小窓の方からぞろぞろ下りて来た。此附近に野営して小窓から劒へ登ることを強く....