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鉱山
「鉱山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉱山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
親戚《しんせき》などから結婚問題を持って来るのよ。やれ県会議員の長男だとか、やれ
鉱山《やま》持ちの甥《おい》だとか、写真ばかりももう十枚ばかり見たわ。そうそう、....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
と呼ぼう)は固《もと》より明盲《あきめくら》だったが、農場でも漁場《ぎょば》でも
鉱山でも飯を食うためにはそういう紙の端に盲判を押さなければならないという事は心得....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
かるにこのデンマーク本国がけっして富饒の地と称すべきではないのであります。国に一
鉱山あるでなく、大港湾の万国の船舶を惹《ひ》くものがあるのではありません。デンマ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
てないので気の毒をする。 ◯元青葉の十一分隊長池田忠正氏より手紙が届く。氏は目下
鉱山事務所にて働いていられる。 八月二十七日 ◯徹郎、朝子、育郎の三名、広島へ....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
偵の酔払った耳底に、その文句の一節が切れ切れにとびこむ…… 水鉛鉱のすばらしい
鉱山が見つかった。 その仮称お多福山の場所は秘密だ。 おぬしだけが知っている....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ぎながら、早朝この山へのぼってきた。 この山は、この間までりっぱな坑道をもった
鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのため....
「怪塔王」より 著者:海野十三
いって霞浦と北浦との中間をぬけ、水戸の東にあたる大洗海岸をつきぬけて、さらに日立
鉱山から勿来関の方へつらなっていた。 「ふうむ、北の方角だな。ついでにどの地点か....
「露肆」より 著者:泉鏡花
、火が消えないからであります。そこで、手前商いまするのは、ラジーンと申して、金山
鉱山におきまして金を溶かしまする処の、炉壺にいたしまするのを使って製造いたしまし....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
ません。 清瀬|洲美さんというんです。 女学校出だが、下町娘。父親は、相場、
鉱山などに引かかって、大分不景気だったようですが、もと大蔵省辺に、いい処を勤めた....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
示した。製図に巧に、機械に精しい。醤油のエッセンスにて火を灯し、草と砂糖を調じて
鉱山用のドンドロを合せたなどは、ほんの人寄せの前芸に過ぎない。その技工の妙を伝聞....
「迷信解」より 著者:井上円了
生土とは、火にて物を焼けば灰となり、灰は土となるとの説明である。また金生水とは、
鉱山を掘るには、鉱石の間より水出ずるとの説明じゃ。水生木とは、木は水の力を得て生....
「西航日録」より 著者:井上円了
四百トン余にして、室内の装飾すこぶる新奇なり。乗客中、日本人二名あり。一人は足尾
鉱山技師飯島工学士、一人は建築美術専門家武田工学士なり。余よって、左のごとき長編....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
をやるようになった。私は労働運動の方でも、鉱夫組合の運動に興味をもって当時足尾の
鉱山にはよく行ったものである。 学生時代での一番の思い出は、大正十二年五月十日....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
労働総同盟、日本鉱夫組合にも参加して労働運動もやってきた。その間数々の小作争議、
鉱山争議、工場ストを経験したが、いまのストライキにくらべて感慨無量なものがある。....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
もその一人。仕入先に借金があるのも『たいしたこたぁない』と笑い飛ばし、居候どもと
鉱山師の弟である英組の広沢を引きつれて、金鉱を見つけに満州奥地へ飛び出したのであ....