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鉱石
「鉱石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉱石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
されよう。ここにこそ「人生」は、あらゆるその残滓《ざんし》を洗って、まるで新しい
鉱石のように、美しく作者の前に、輝いているではないか。……
× ....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
いました」 「廃坑とは、役に立たなくなった鉱山のことかね」 「そうです。すっかり
鉱石を掘りつくした鉱山のことです。博士が買ったところは、いずれも非常に深く掘り下....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
ル波の漂う空間に、尽くることなき憧憬を持っているのでした。それは僕が始めて簡単な
鉱石受信機を作って銚子の無線電信を受けた其の夜から、不思議に心を躍らせるようにな....
「蠅」より 著者:海野十三
いった。淋しさというものかも知れなかった。血の通っている身体でありながら、まるで
鉱石で作った身体をもっているような気がして来た。なにが物足りないのだ。なにが淋し....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。ダムでもやられたかと思ったが、三十分ほどして回復したので、まあよかったと思う。
鉱石受信機を組立てておく必要を感ず。忙しいので当分つくれまいが、いずれやってみよ....
「海底都市」より 著者:海野十三
。これは今、試験的に、穴を掘ってみているので、土はどんな地質かどんな岩があるか、
鉱石であるかそれを調べているのだという。 坑道の中から、長い帯のようなものが出....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
はなく、海底にも陸地があるから、そこを掘れば陸にあると同じように、銅や鉄を含んだ
鉱石や、石油や石炭もたくさんあるにちがいない。そういう信念と調査研究とを力として....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
四本の話をだまって聞くより手がない。 「これは昔たいへん貴重なものとして扱われた
鉱石なんだ。つまりこの中には、モリプデン――水鉛ともいったことがあるね――そのモ....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
した。 「うむ、これだ」 小袋の口を明けて逆にしてみると、黄色っぽい鼠がかった
鉱石が転がり出た。 「ふん、これは水鉛鉱だ。珍らしくなかなか良質のものだ。光枝さ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
「いいや、こんどが、はじめてです」 「どんなものを目的に探険するのですか。貴重な
鉱石かなんかをさがしにいくんでしょう」 「そうじゃないんです。ぼくは、月がなぜあ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
こに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、
鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。 その奇妙な死骸は、た....
「火薬船」より 著者:海野十三
て遮蔽されてあった。 「貴船は貨物船らしいが、なにをつんでおられるのですか」 「
鉱石である」
鉱石である――という返事が、ばかにはやくとびだした。まるでさっき....
「迷信解」より 著者:井上円了
物を焼けば灰となり、灰は土となるとの説明である。また金生水とは、鉱山を掘るには、
鉱石の間より水出ずるとの説明じゃ。水生木とは、木は水の力を得て生い立つものじゃと....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
ころを露骨に歌ったものであった。砂金を谷川の砂から探り出すにしても、岩石を鑿って
鉱石を掘り出すにしても、いずれもそれは山からである。大仏造像の功徳によって、仏神....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
ていたからだった。S金山はこの夏に新精錬所の増築も竣工して、その千瓲(一日の処理
鉱石)プラントの新設備は東洋第一という事である。私も是非それを見て来たいと思って....