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銀ぶら
「銀ぶら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀ぶらの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
ちんとする主人なんてめったにありませんからね。」 一週に一度松島は品子をつれて
銀ぶらに出かけるのが恒例で、晩飯はあの辺で食うことにしていたが、彼は元来夜店のス....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
有閑マダムぶりですよ。」 「芝野というのを、君知っている?」 「ええ、時々三人で
銀ぶらしますわ。こう言っちゃ何ですけれど、厭味な男よ。それあ多勢の銀座マンのなか....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
の「薄っぺら」よりは、まだしも獲得の本能にもとづく肉慾追求の青年をとるものだ。「
銀ぶら」「喫茶店めぐり」、背広で行くダンス・ホール、ピクニック、――そうした場所....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
ちゃん、和枝さん、――あの「生きている」人々と、僕と橋本とで、最後のあわただしい
銀ぶらをして別れた。 もう、すっかり、秋の匂いが街々にみなぎっていた。 夜の....
「快走」より 著者:岡本かの子
頃は一日中大変よ」 「はははははは、一人で忙がしがってら、だがね、断って置くが、
銀ぶらなぞに出かけるとき、俺は和服なんか着ないよ」 そう言ってさっさと廊下を歩....
「寺田先生と銀座」より 著者:中谷宇吉郎
て、珈琲をのんで、銀座をぶらぶらして、三時頃にまた理研へ帰って来られた。後には、
銀ぶらのかわりに、映画を覗《のぞ》くか、玉を突かれた。いろいろな映画論は、それか....