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銀婚式
「銀婚式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀婚式の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
と例《いつも》の通りまず自分から手を出した。 「これはね、昨日《きのう》ある人の
銀婚式に呼ばれて、貰《もら》って来たのだから、すこぶるおめでたいのです。あなたも....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
け」 武男はテーブルに頬杖つき「一年ぐらいたつな早いもんだ。かれこれするとすぐ
銀婚式になっちまうよ。はははは、あの時浪さんの澄まし方といったらはッははは思い出....
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
で彼に映るのであった。その朝、タタール風な頭の電気技師は妻君より早く起きた。来年
銀婚式をするべき妻君のユリヤ・ニコライエヴナが小さい義歯にブラッシをかけている間....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
伸子がおくるささやかな品は、多計代に品物としての刺戟を与えないようだった。両親の
銀婚式のとき、伸子としては奮発して、小さい銀の花瓶をもって行った。そのときはよろ....
「ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
を増して来た。一八八七年、五十九歳に達したトルストイと四十三歳のソフィヤ夫人とは
銀婚式をあげ、恐らくそれは世界的大芸術家、社会改良家、哲人としての名誉にふさわし....
「二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
あった。 今仕なければ余り寒くなる。それに来年の四月は(一九二三年)丁度父母の
銀婚式にも当るので、その祝いをしたい時、つまらない気兼ねをするようではよくないと....
「変災序記」より 著者:田中貢太郎
になったので、そのまま眼を閉じて前夜の酒の席のことなどを考えていた。馬場孤蝶翁が
銀婚式をやる年に当り、初孫も生れ、それで全集も出ることになったので、門下知友がそ....
「日記」より 著者:宮本百合子
自分はがんばり、学校から手紙をよこさせ午前十一時頃行く。父上は九州、それで明日の
銀婚式もいつ祝うか判らなくなった。せめて自分が卓子でもきれいに飾り、子供達の賑や....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
(二)偏中正 今度は差別方面から平等方面を眺めた形であります。例えば、主人夫妻が
銀婚式をすることになりました。家族一同が心々の祝いものを贈る場合とします。もう学....
「四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
ぶと》の飾りをつけたのが、子供の眼には物々しく美しかった。 工事中に明治天皇の
銀婚式があった。工事の土で、田圃のように埋った濠の中に、大きな鶴と亀との細工物が....