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「銀宝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銀宝の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
われる位で、お出迎えに出て来た娘の同胞《きょうだい》や家来共の着物に附けている金銀宝石の飾りを見ただけでも当り前の者ならば眼を眩《ま》わして終う位でした。併《し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
かく》しある財宝で、わが邦の発掘物としては曲玉や銅剣位が関の山だが、あっちのは金銀宝玉金剛石その他|最《いと》高価の珍品が夥しく埋まれあるから、これを掘り中《あ....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
朝式というのであったろう……緋色の羅紗に黄金色の房を並べた窓飾や卓子被、白塗に金銀宝石を鏤めた豪華な椅子や卓子がモリモリ並んでいる。その入口に面した向側の大暖炉....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、先年逃げ去ったものであるらしい。かれらのたずさえて来た諸道具はみなほんとうの金銀宝玉を用いたものであるので、老女はそれを官に訴え出ると、それらは一種の贓品と見....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
私もそうらしく思って聞いた。僧都、それから後に言われた、その董、露草などは、金銀宝玉の類は云うまでもない、魚類ほどにも、人間が珍重しないものと聞く。が、同じく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
次に、財産の話が出ました、父が、念のために藤原家の現在の財産――土地家屋から、金銀宝物に至るまで、総計これだけあるから、念のために覚えて置くがよろしいと、番頭に....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の名品ぞろいでしかも多くが昔のままの姿をそっくり今にとどめていたのです。珍しい金銀宝石をちりばめた太刀も短剣もそっくりで、飾りの金は光っていました。ヨロイもあり....
頸飾り」より 著者:辻潤
まず腕環をみた。それから真珠の頸飾り、ヴェネシアの十字架、その外精巧を尽くした金銀宝石の種々の飾りを一々手にとってみた。そして、鏡の前へ立って、それを身体の彼処....
黄金の腕環」より 著者:押川春浪
の物である」と云いつつ、隠袋から鍵を取出して其箱を開けば、中から出て来たのは、金銀宝玉の装飾品数十種、いずれも眩きばかりの珍品である。 一番目の娘も二番目の娘....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ヤ宗等の数宗あり。 ロシア国教宗の寺院は、みな美麗をもって名あり。堂の内外に金銀宝石の装飾あるは、ただ目を驚かすのみ。すでにセン・アイサーク巨刹のごときは、そ....
西航日録」より 著者:井上円了
て、その建築費および装飾費は、おおよそ三千万円以上なりという。その内外に用うる金銀宝石は、粲然たる光彩を放ち、一見たちまち人目をくらませしむるありさまなり。これ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
いて、酒石が凝って桶になって、 中に酒を湛えています。そう云う尊い酒の精も、 金銀宝石ばかりではなく、闇黒と 恐怖とで自分を護って蔵れています。 そう云う所を賢....
善いことをした喜び」より 著者:小川未明
んだおもしろいおとぎばなしを、おばあさんに聞かしてやろうと思ったのです。それは金銀宝石を積んだ幽霊船が、ある港へ着いたときに、そのお金や宝石がほしいばかりに、幽....