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「銀座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銀座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
の河童の群がった中を静かに何町か進んでゆきました。僕の両側に並んでいる町は少しも銀座通りと違いありません。やはり毛生欅《ぶな》の並み木のかげにいろいろの店が日除....
魔術」より 著者:芥川竜之介
月ばかりたった後《のち》のことです。これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のある倶楽部《くらぶ》の一室で、五六人の友人と、暖炉《だんろ》の前へ陣取りな....
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
ぎどうじ》は稀代《きだい》の悪人のように思われている。しかし茨木童子などは我々の銀座を愛するように朱雀大路《すざくおおじ》を愛する余り、時々そっと羅生門へ姿を露....
妙な話」より 著者:芥川竜之介
ある冬の夜《よ》、私《わたし》は旧友の村上《むらかみ》と一しょに、銀座《ぎんざ》通りを歩いていた。 「この間|千枝子《ちえこ》から手紙が来たっけ。....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
の高等学校へ、明日《あす》立とうと云う前日だった。洋一は兄と買物をしに、わざわざ銀座《ぎんざ》まで出かけて行った。 「当分|大時計《おおどけい》とも絶縁だな。」....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
新婚の二人は幸福に山の手の邸宅に暮している。一しょに音楽会へ出かけることもある。銀座通りを散歩することもある。……… 主筆 勿論|震災《しんさい》前でしょうね....
路上」より 著者:芥川竜之介
それは春先の東京に珍しくない、埃風《ほこりかぜ》の吹く午後だった。俊助は大学から銀座の八咫屋《やたや》へ額縁の註文に廻った帰りで、尾張町《おわりちょう》の角から....
少年」より 著者:芥川竜之介
「きょう? きょうはもう家《うち》へ帰る所なの。」 自働車はこう云う問答の間に銀座の通りを走っている。走っていると云うよりは跳《は》ねていると云うのかも知れな....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
保っているとすれば、彼等の一群は今夜も亦|篠懸《すずかけ》を黄ばませる秋風と共に銀座へ来ているかも知れないのである。 Blanqui の夢 宇宙の大....
たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
ってならなかった。…… その次の午後、夫はたね子の心配を見かね、わざわざ彼女を銀座《ぎんざ》の裏のあるレストオランへつれて行った。たね子はテエブルに向かいなが....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
のように、始終我々の周囲にも出没去来しているのです。 たとえば冬の夜更などに、銀座通りを御歩きになって見ると、必ずアスファルトの上に落ちている紙屑が、数にして....
」より 著者:芥川竜之介
それは憂鬱そのものと言っても、少しも差《さ》し支《つか》えない景色だった。しかし銀座や浅草よりもわたしの心もちにぴったりしていた。「毒を以て毒を制す、」――わた....
或る女」より 著者:有島武郎
光景、それから来る強い刺激……葉子は宿から回された人力車《じんりきしゃ》の上から銀座《ぎんざ》通りの夜のありさまを見やりながら、危うく幾度も泣き出そうとした。定....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
今日でも「銀座」といえば何に限らず目新らしいもののある所とされていますが、以前「煉瓦」と呼....
歯車」より 著者:芥川竜之介
はいることに何か不吉な心もちを感じ、さっさともとの道を引き返して行った。 僕の銀座通りへ出た時にはかれこれ日の暮も近づいていた。僕は両側に並んだ店や目まぐるし....