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銀歯
「銀歯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀歯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野槌の百」より 著者:吉川英治
――ちょびっと、銀を入れているのが、笑う時に、妖婦らしく見えたっけが」 「へえ、
銀歯がありますか……」と、百は息をはずませて、何か、うつつに、 「じゃ、この右の....
「治郎吉格子」より 著者:吉川英治
私の番ですか。先のお客があるんでしょう、どうぞ」 「なに、旦那」 と、仁吉は、
銀歯をちらと見せて、 「あの通り、夢中なんですから……」 と、将棋の一組を顎で....
「魚紋」より 著者:吉川英治
丹前を被って、腹這いになっている男が寝呆け眼をあげ、 『おう、山岡屋か』 と、
銀歯を見せて笑った。 薊と綽名のある遊び人の芳五郎だった。――悪い奴に、と山岡....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
会でもあった。かの女は、恋の墓場から、べつな女に咲き変った。 この化物屋敷は、
銀歯組の巣であった。刑部様なる者が、つまりここの主であり、
銀歯組の旗本、武家ごろ....