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銀狐
「銀狐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀狐の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「手袋を買いに」より 著者:新美南吉
したが、雪はあまり白いので、包んでも包んでも白く浮びあがっていました。 親子の
銀狐は洞穴から出ました。子供の方はお母さんのお腹《なか》の下へはいりこんで、そこ....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
んかにお眼にかかるとムカムカして来るんだ。特権階級を気取るつもりらしく、ヤタラに
銀狐の剥製か何かを首に巻いているが、その
銀狐の面付の方が、直ぐお隣の御面相よりも....
「旅愁」より 著者:横光利一
るのだった。行きちがう人の中から、さまざまな香りが漂い移り、耳飾や曳き摺るような
銀狐や、垂れ下った真珠、白や黄色、水色などとりどりなソアレの顕れるに随って、矢代....
「立札」より 著者:豊島与志雄
小卓には、脱ぎすてられたままのものらしく、雲竜の華麗な刺繍のある衣裳や、艶やかな
銀狐の毛皮の襟巻や、その他の絹類が投げ出されていました。そしてその箪笥の横に、二....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
冬の真昼、友人数名と共に銀座の舗道を歩いた。すると、前方から有閑婦人が頗る高貴な
銀狐の毛皮を首にまきつけ、しゃなりしゃなりと漫歩してきた。婦人は素敵な美人であっ....
「猪鹿蝶」より 著者:久生十蘭
。すぐ乗ってきたわ。「そないなパァティやったら、服は半礼装でっしゃろ。シャールも
銀狐ぐらいにせな、恥かくわ」なんて、嚥みこんだようなことをいっているの。茶席をパ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て来るように巌流のすがたが駈けて来たのである。大きな業刀のぬり鞘が陽を刎ね返し、
銀狐の尾のように光って見えた。 ……ざ。ざ。ざッ。 武蔵の足は、まだ海水の中....