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銀白色
「銀白色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀白色の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
せる》の吸口と雁首《がんくび》に附けた金具に、銀と赤銅《しゃくどう》とを用いて、
銀白色の帯青灰色との横縞を見せているのがある。形状上では理髪店の看板とほとんど違....
「金属人間」より 著者:海野十三
たたきつづけた。しかしそれは音がしなかった。そのかわり、ラッパのような口からは、
銀白色《ぎんはくしょく》の粉《こな》が噴火《ふんか》する火山灰《かざんばい》のよ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
そして大きな翼をうしろの方まで、ずっとのばすと、それはそっくり噴行艇の形になる。
銀白色のうつくしい姿の噴行艇だった。その胴に、ときどき前にいく僚艇の噴射瓦斯が青....
「秘密の庭」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
の高い姿が芝生を横ぎって主人の書斎の方へ大股に歩いて行くのを見た。軍服の襟や袖に
銀白色に輝く月光の一閃で、それは司令官のオブリアンであることがわかった。 その....
「塵埃と光」より 著者:寺田寅彦
時に飛ばされた塵は、世界中の各所に異常な夕陽の色を現わし、あるいは深夜の空に泛ぶ
銀白色の雲を生じ、あるいはビショップ環と称する光環を太陽の周囲に生じたりした。近....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
であるが、真珠の含有率も甚だ良好であったのみならず、良質の真珠が多く、畑中の指が
銀白色の真珠をつまみだすたびに、期せずして一同の口から歓声があがった。 採った....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
半ばかり南方の玉村町近くへ行くと赤城と足尾連山の峡から奥白根の高い雪嶺が、遙かに
銀白色の光を放っているのを眺め得よう。 足尾山の左は、わが赤城だ。私の村からは....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
書物に載っている本菌最初の写生図である。 先年私は広島県安芸の国の三段峡入口で
銀白色を呈していたマンネンタケ一個、その菌蓋の直径およそ十センチメートルばかりの....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
仙《すいせん》の花を、中国人は金盞銀台《きんさんぎんだい》と呼んでいる。すなわち
銀白色の花の中に、黄金《おうごん》の盞《さかずき》が載《の》っているとの形容であ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
その身に纏《まと》はんとする絹布《けんぷ》の白さは魚類の腹の白さ(即《すなわ》ち
銀白色)なり。また淡紅色《たんこうしょく》は紅味《あかみ》を帯びたる雪の色(即ち....