銀釵[語句情報] » 銀釵

「銀釵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銀釵の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
五重塔」より 著者:幸田露伴
かっぽれに滑って転倒び、手品の太鼓を杯洗で鉄がたたけば、清吉はお房が傍に寝転んで銀釵にお前そのよに酢ばかり飲んでを稽古する馬鹿騒ぎの中で、一了簡あり顔の政が木遣....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の料理を取ってキチンと静かに寛いでいる。 打ち見たところその女客、文金の高髷に銀釵筥迫、どこの姫様かお嬢様かというふうだが、けしからぬのはこのお方、膳の上に代....
治郎吉格子」より 著者:吉川英治
船底に俯つ伏して、声も音も消してしまった。 白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵が、かすかに、ふるえているばかりである。 ざぶりっ、と舷から手を洗って、 ....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
ように――草の根に顫いていた女は、野で見るには、余りに美しい。 襟すじの白さ、銀釵のかすかな慄え、帯の光――月の下とはいえ眼に痛いほど沁み入って来る。十九か二....