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銃手
「銃手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銃手の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に蔵すと観た者に聞いた人からまた聞きだ。すべて化生《けしょう》の物は脇を打つべく
銃手必死の場合には鉄丸を射つべしというた。スウェーデンと日本と遠方ながら似たとこ....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
「命中したぞォ」 それが同志への最後の報告だった。 次の瞬間に、屋根裏の機関
銃手も公衆電話室甲乙の黄外套も、それから又、同志帆立も、飛鳥の如く現場から逃げ去....
「蠅男」より 著者:海野十三
。 それからまた、ドクトルの留守中に、突然何者とも知れぬ男の屍体が焼かれ、機関
銃手がとびだしたりしたことに果してドクトルは無関係だったのだろうか。 蠅男の脅....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
けた。新保宿にある武田の本営では入り口に柵を結いめぐらし、鎗大砲を備え、三百人の
銃手がおのおの火繩を消し、一礼してこの甚七郎を迎え入れた。耕雲斎は白羅紗の陣羽織....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
り。一方志免警視の一隊もこの形勢を見るより一斉に二八六号室の窓口より乱入し、機関
銃手二名を射殺し、残余の者を威嚇して手錠を受けしめ、転じて二八二号室の扉を背面よ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、おこったようなこえである。 「はい。今、うちます。しかし機長どの。自分は戦車の
銃手はつとめましたが、飛行機の上の射撃はまだ教育をうけておりません。参考書でもあ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
なかった。が、今の話で私たちみんなは気をひきしめて、耳も眼も緊張させていた。――
銃手は銃を両手で構え、船長は口を堅く結び、顔を顰めて、小屋の真中に突っ立った。 ....
「鴨猟」より 著者:豊島与志雄
せるのが、運転の技巧である。寄せきって、ぱっと飛び立つところを、待ちかまえていた
銃手がターンと発射する。 ひらりと翼を裏返して、そのまま巨大な木の葉のように、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
た。大詰の大戦争の駢馬三連車も人を驚かせるが、この踊り屋台然たる戦車の上に六人の
銃手が銃口を揃えてるのは凄まじい。天下の管領の軍隊だから葡萄牙人よりも先に何百挺....
「三国志」より 著者:吉川英治
「広言のようですが、この孔明は、水上の船戦、馬上の騎兵戦、輸車戦車の合戦、歩卒
銃手の平野戦、いずれにおいても、その妙を極めぬものはありません。――何で、敗北と....