銅臭[語句情報] » 銅臭

「銅臭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銅臭の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
うと、辛抱も出来る。ただ暗くって狭《せば》い所だと思えばそれで済む。身体も今じゃ銅臭《あかがねくさ》くなって、一日もカンテラの油を嗅《か》がなくっちゃいられなく....
草枕」より 著者:夏目漱石
る。いたずらにこの境遇を拈出《ねんしゅつ》するのは、敢《あえ》て市井《しせい》の銅臭児《どうしゅうじ》の鬼嚇《きかく》して、好んで高く標置《ひょうち》するがため....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
は頑冥不霊の石塔の鼻や、微塵も色気の無い石部金吉の鼻、鉄のように頑強な性質、又は銅臭に囚われた人、或は金ピカ自慢の方なぞがこの部類であります。いずれにしても或る....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、山吹色――というといささか高尚だが、佐渡の土を人間の欲念で固めた黄金が五十枚、銅臭|芬々《ふんぷん》として耳をそろえているわけ。 俗物源十郎の妄執《もうしゅ....