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銑
「銑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「服装に就いて」より 著者:太宰治
控えているつもりなのに、人は、なかなかそれを認めてくれない。やけくそで、いっそ林
銑十郎閣下のような大鬚《おおひげ》を生やしてみようかとさえ思う事もあるのだが、け....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
では紛《まぎ》れやすくていけない。で一方は政樹という名だから政樹公と呼び、一方は
銑三郎《せんざぶろう》という俗称だから
銑《せん》さん
銑さんと云った。なぜ片っ方が....
「海底大陸」より 著者:海野十三
るように出来ていたから、スピードも三十ノットの上出るというすこぶる快速船だった。
銑鉄とワタとをうんとつんでいた。もちろんマストの上には、三色旗がへんぽんとひるが....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
上に出た通り竜の属)あって常に呂湖の蜃と闘う、近邨《きんそん》で善く射る勇士程霊
銑方へ蜃が道人に化けて来ていう、われ呂湖の蜃に厄《くる》しめらる、君我を助けなば....
「幽霊と推進機」より 著者:夢野久作
間ばかり前に、二重の麻袋に入れて、松脂やタールでコチンコチンに塗り固めて、大きな
銑鉄の錘を付けて、確かに海の底へ沈めた筈の二人の水夫に違いなかった。 青い夏服....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
一六( 〃 ) 鉄 九・二( 〃 ) 一九( 〃 )
銑鉄 四・二( 〃 ) 一〇( 〃 ) 中略 セメン....
「新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
ともない農村の子女が数日にして立派な熟練工となる」それのみか、五六ヵ月も働くと、
銑鉄を削る百分の二粍の相異の目測さえするようになる。大河内氏は、日本の女子の天才....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
ているのである。 心ばかりの手向をしよう。 不了簡な、凡杯も、ここで、本名の
銑吉となると、妙に心が更まる。煤の面も洗おうし、土地の模様も聞こうし……で、駅前....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
一 白鷺明神の祠へ――一緑の森をその峰に仰いで、小県
銑吉がいざ詣でようとすると、案内に立ちそうな村の爺さんが少なからず難色を顕わした....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
一 つれの夫人がちょっと道寄りをしたので、
銑太郎は、取附きに山門の峨々と聳えた。巨刹の石段の前に立留まって、その出て来るの....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。それになかのせま苦しいといったらありません。でもすずの兵隊はしっかりと立って、
銑剣肩につッぱりかえっていました。 おさかなはあっちこっちとおよぎまわりました....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、その恐ろしい評判のある寂しい場所にさしかかって、足を早めながら庭の鉄門に沿い、
銑門と壁とが接してるすみの所まで来ると、気味悪い低い一つの声を聞いた。
「あの人....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
ニ入ッテ日延ニ到ル」 凱旋の日を空想したりした。 ところが河南の招討判官、李
銑というのが広陵に居た。永王の舟師を迎え討った。 永王軍は脆く破れた。 永王....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
頭《さき》斜に削ぎて采配の代りに持たれ、天下開けて、十九刎の兜の内に行者頭巾に鉢
銑《はちがね》入ったるを頭《こうべ》に頂き……」 カチリ、カチカチン。 「……....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
音訓二本。 比丘尼伝一本十二巻。 終南山宣律師関中創開戒壇図一巻。 法
銑律師尼戒本一巻及疏二巻。 玉環水精手幡三斗。 青蓮花葉八面。 天竺革履。 ....