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銓
「銓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銓の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
きた。 後任市長が無いというので、方々《ほうぼう》の人格者や名望家なぞに市会の
銓衡《せんこう》委員が押しかけてまわったが、みんな体《てい》よく断られた。その断....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
容易に帰ることを許さない。五百が強いて帰ろうとすると、宗右衛門は安の生んだお敬お
銓の二人の女に、おばさんを留めいという。二人の女は泣いて留める。これはおばの帰っ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
タマに慢心しておるから、こんなものを平気で提出するのだ。当大学第一回の卒業論文|
銓衡の神聖を穢す者は、この正木という青二才に外ならない。こんな学生は将来の見せし....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
かたでほめればほめることが出来るし、ボクも不賛成じゃないが……ボクももし横光賞の
銓衡委員だったとすれば、あれをとっただろう。然しあれでは本当の戦争小説とは言えな....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
守。二万石鍋島熊次郎。二万千百石松平左衛門尉。十五万石久松|隠岐守。一万石一柳|
銓之丞。――播州小野の城主である。六万石石川主殿頭。四万八千石青山|大膳亮。一万....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
者の数はこれまでの記録をやぶって、ほとんど定員の二倍になっていた。それだけにその
銓衡は困難だった。次郎は昨夜までにすっかりその整備をおわり、自分でも採否のあらま....
「助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
がら湯槽へ沈んだ。 「お熱かござんせんか」と若造が訊いた。つづいて背後の破目板の
銓を捻った。そして、 「なにしろ、これだからね」 と両の拳を鼻さきへ積んで見せ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
がよい。化学のことに就いては、それに興味のある者が、中村の外に見当らぬ故、追って
銓衡《せんこう》するとしよう」
「化学は、兄上につづく者ございますまい」
「だか....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
き終り、小説新潮と別冊にはおことわりの電報をうって、上京、午後五時半から芥川賞の
銓衡委員会。該当者なしときまって大そう早く会を終ったのはよろしいが、小説新潮の小....
「四つの都」より 著者:織田作之助
たは南方へ日本語を教えに行くんですか?」 清子「えッ?」 狼狽する。 十吉「その
銓衡試験を受けたんでしょう?」 清子、益々狼狽する。 十吉、清子に新聞を渡す。 ....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
関係、相川春喜が社会科学関係をそれぞれ受持って多少概括的な経過報告を試みた。また
銓衡の結果選ばれた新幹事は次の通りである。 戸坂潤 岡邦雄 相川春喜 石原辰郎....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
全く同一生活の体験の中から生まれ出るべき筈である。 将校を任命する時に将校団の
銓衡会議と言うのがある。あれもドイツの制度の直訳である。ドイツでは昔その歴史に基....