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銭塘江
「銭塘江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銭塘江の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
もう一つの小窓でもあいていたら、そこからは、風致上よろしくはないかも知れないが、
銭塘江の賑やかな河面が、近眼の彼にも、薄ぼんやり見えたことであろう。 (何故、自....
「骨董」より 著者:幸田露伴
を欺くべきものがあった。廷珸は杭州に逃げたところ、当時|※王は奔り、承奉は廃鼎を
銭塘江に沈めてしまったという。 これでこの一条の談は終りであるが、骨董というも....
「汪士秀」より 著者:田中貢太郎
汪士秀は盧州の人であった。豪傑で力が強く、石舂を持ちあげることができた。親子で蹴鞠がうまかったが、父親は四十あまりの時|
銭塘江を渡っていて、舟が沈んで溺れてしまった。 それから八、九年してのことであ....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
蘇州郊外の霊岩山からの太湖の眺めや、鎮江の甘露寺からの揚子江の眺めや、杭州の
銭塘江の鉄橋上からの眺めなど、そういう贅沢なものまでほしいとの要求を上海にはなす....
「画舫」より 著者:豊島与志雄
た。また或る所で景雲が述べたという説を披露しまして、その有名な言葉として、西湖を
銭塘江岸へと展開させないところに杭州の頽廃がある、というのを伝えました。そこで、....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
ている。雨の日などはことに蕭々とけぶる煙雨になんとも言えぬ明媚な美しさがあった。
銭塘江は、向う側が雨にくもってちょうど南画の墨絵の山水をおもわせ、模糊として麗わ....