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銭貨
「銭貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銭貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
子ぬけがした。オーヴァは楽々と脱げた。そしてポケットの中から、懐中時計と三枚の十
銭貨幣とが出てきた。僕はそれを掌の上に載せて、老人の顔の前に持っていった。 「こ....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
な話である。 畏れ多い限りではあるが『慶長軍記抄』に依れば「万乗の天子も些少の
銭貨にかへて宸筆を売らせ給ひ、銀紙に百人一首、伊勢物語など望みのまゝをしるせる札....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
いる方があったら、それは正に大なる認識不足であると申すべきである。十銭白銅貨は十
銭貨幣であると同時に、重量|秤であり、標的であり、爪磨きであり、交換手呼出器であ....
「円太郎馬車」より 著者:正岡容
穴があったら入りたい。ほんとにそうした気持ちだった。 「サ、御褒美だよ」 二十
銭貨が五枚、手をついている自分の前へバラバラ圓朝の声と一緒に落ちてきた。 「冗、....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
、地の神に捧げた供物であらねばならぬ。後世これを手軽にする場合に、これに代うるに
銭貨を以てする習慣の起ったのは、神社に賽銭を供えると同じ意味である。賽銭はすなわ....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
いて西洋列国の条《じょう》を抄約し、毎条必ずその要を掲げて、史記、政治、海陸軍、
銭貨出納《せんかすいとう》の四目《しもく》と為し、即ち史記以つて時勢の沿革を顕は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
本、比叡|辻の坊々や民家の家々に札を打って宿所にそなえ、軍需として、延暦寺からは
銭貨六万貫、米穀七千石を提供した。 山上、十禅寺の大鐘は、はやたえまなく鳴りつ....