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「鋤く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鋤くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
眺望の好い、その窓の一つに倚りながら、私は小使から六月の豆蒔の労苦を聞いた。地を鋤くもの、豆を蒔くもの、肥料を施すもの、土をかけるもの、こう四人でやるが、土は焼....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
るとすると今度は「突く」「つつく」が steik に近づいて来るし、また後者と「鋤く」ともおのずからいくぶんの縁故を生じて来るのである。 こんな物ずきな比較は....
一粒の粟」より 著者:宮本百合子
農夫は、決して土をうなう手練の巧妙と熟達とを、仲間に誇ろうとはしないだろう。土を鋤く事は、よい穀物を立派に育てる為なのだと云う事を知っているのだ。 ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
丘、咲きかけている桜、今年も兵や軍馬に踏まれずに無事に育ってくれと祈りながら麦を鋤く百姓。野菜を川で洗うその土民の女衆。――飽くまでのどかな大和街道だった。 「....