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「鋪装〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鋪装の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
の発祥地で、またその中心地帯であったらしく、均平の少年期には、すでに道路に煉瓦の鋪装が出来ており、馬車がレールの上を走っていた。ほとんどすべての新聞社はこの界隈....
火の唇」より 著者:原民喜
眼を見ひらく。と、風景も彼にむかって、胸を張り眼を見ひらいてくる。決然と分岐する鋪装道路や高層ビルの一|聯《れん》が、その上に展《ひろ》がる茜色《あかねいろ》の....
雑沓」より 著者:宮本百合子
僅かの乗客を車内にいれて、かるい後部をのんきにふりながら、短い駅前の町を抜け、軽鋪装をほどこされた道を桑畑と雑木林の間へ進んで行った。 町を出てからは、塾の前....
道標」より 著者:宮本百合子
める武器となって来た角石のしかれた道だが、ヴォージラール街へ入ると滑らかな近代の鋪装道路になっている。古くからの街並みの間にはさまって、七階の新しい建物が突立っ....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
にしろ、もとのニェフスキー・プロスペクトにしろ、モスクワとは違ってみんな木煉瓦の鋪装である。蹄の音はそこで柔かく、遠く響く。昼の街のしずかさが一層感じられた。 ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
を見るでしょう。そうしたら、電車に別れて、あの辺特有の、今ならば霜解けの非道い、鋪装してない歩道|傍の土を踏まなければなりません。ベニイの家は、その近くから始ま....
ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
頃の東京近郊の面目を一新させた因子のうちで最も有効なものと云えば、コンクリートの鋪装道路であろうと思われる。道路に土が顔を出している処には近代都市は存在しないと....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
。まさに、至芸の人の言である。 L 或る女人の話――。 そこは、鋪装した広い街路だが、新らしく開かれたばかりのものであり、ゆるやかな坂をなしてお....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
、都市のなかでのハイカラなインテリ青年である。煉瓦とコンクリートと赤瓦との建物、鋪装しつくされた街路、アカシアやプラタナスの並木、支那には珍らしい青澄な海と美し....
庶民生活」より 著者:豊島与志雄
自動車やトラックやいろいろな事輌が通る広い坂道があった。可なり急な坂で、車の滑りを防ぐためにでこぼこの鋪装がしてあった。自転車の達者な者は、一気に走り降りることも出来たが、昇りはみな....
日本のこころ」より 著者:中谷宇吉郎
加えないで、原始の姿のままに保存されている。道路だけは立派に作ってあるが、一歩|鋪装《ほそう》道路をはずれると、暗黒の密林、あるいは熱砂の沙漠《さばく》、または....