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鋳造
「鋳造〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鋳造の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
の鉄網《かなあみ》張りの小屋の中に古色を帯びた幾面かのうつくしい青銅の鏡が、銅像
鋳造の材料として積み重ねてあるのも見ないわけにはゆかなかった。梵鐘《ぼんしょう》....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あの一軒家こそは、それなる一味の巣窟《そうくつ》であったばかりではなく、にせ金を
鋳造していた場所だったのです。大いちょうのうつろを通路に、地下へ穴倉をほりぬき、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
量に、そもそも根本の疑惑がこもっているのだ。それゆえ、詮じ詰めてゆくと、結局鐘の
鋳造成分を否定するか、それとも、楽音を虚空から掴み上げた、精霊的な存在があったの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
注意したくらいで、それらの古い金貨を輸出するものは法外な利を得た。幕府で新小判を
鋳造し、その品質を落としたのは、外国貨幣と釣合を取るための応急手段であったが、そ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
紀州はじめ諸藩士の家禄は削減せられ、国札の流用はくふうせられ、当百銭(天保銭)の
鋳造許可を請う藩が続出して、贋造の貨幣までがあらわれるほどの衰えた世となった。 ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
造りして即刻東京に持帰る途中、岡山で土台石まで自身に選択し、東都で自身監督の下に
鋳造させるという感激振りを示した。 翁の塑像製作中、津上氏は古賀氏、佐藤氏、筆....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
10) guinea――十七世紀後葉アフリカ西海岸のギニー地方に産する金で初めて
鋳造された往時のイギリスの金貨。一八一三年以降は
鋳造されなかったのだから、この物....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
が大きいたって、あの竈の釜は何うでげす、矢張|彼れは釜屋堀の七|右衞門(今の釜浅
鋳造所)が拵えたんでげしょうが、七右衞門と六右衞門が釜を売って、たった一右衞門違....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ブルーン金貨」は往時のスペインの金貨。「ルイドール金貨」はルイ十三世時代に初めて
鋳造されて大革命まで通用していたフランスの金貨。「ギニー金貨」は十七世紀後葉から....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
思い出されてなりません。願わくはどこにありても健全なれと祈ります。 留吉さんは
鋳造の大家山本安曇氏の弟で、中年で入店し、販売部で働いていた。中年者はどこでも歓....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
シノプシス 政府が
鋳造せる白銅貨の効用について徹底的に論じた一文である。これを以て白銅貨の文化的価....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
テルソン銀行の戸口にいる馬の番人が馬を曳いて逃走して死刑に処せられた。不正貨幣の
鋳造者は死刑に処せられた。犯罪の全音域中の楽音を鳴らす者の四分の三は死刑に処せら....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
しかし、大島如雲氏の手に掛かって鋳物にして、また見直したことで、その年の中に
鋳造も出来して御造営事務局へ彫工会から納めました。 その後においても、今日に至....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
もあるらしい。傷死者を埋めたという説もあるらしい。しかしその伴える古銭が寛永通宝
鋳造以前の通貨であって、その埋葬がそう古いものであるとは考えられぬ事において、墳....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
それから賦割、利足、献納物、道銭、租金、税金から、
塩や鉱産物の専売、貨幣の
鋳造まで、皆差し許す。
これは己の感謝の意を十分に表するために、
帝位の次に引き....