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錆声
「錆声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
錆声の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
せんで、関取|衆《しゅ》が芸者の中へ這入って甚句《じんく》を踊り、或《あるい》は
錆声《さびごえ》で端唄《はうた》をやるなどと開けましたが、前から天下の力士という....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
快方に向って、九年の後死んだ。顔の蒼白い、頬骨の高い、眼の凄い、義太夫語りの様な
錆声をした婆さんである。「折目高なる武家挨拶」と云う様な切口上で挨拶をするのが癖....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ったと思うと、サッと、急に、かごの垂れが上げられる。
「河原者、雪之丞、出い!」
錆声が、野太く叫んだ。
雪之丞は、すさまじい刀尖が、左右から突きつけられている....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
」 由「其様な事だって、それが肝腎なので、ウンと仰しゃい、男が好くって、ちょいと
錆声で一中節が出来る、それで揉むのが上手でお灸を点えたり何かするので……」 女「....
「金狼」より 著者:久生十蘭
あの時は気のせいだろうと打ち消したが、こんどはもう紛れもない。おしだすようなこの
錆声、すこし訛のあるずの音、舌が縺れるようなこの早口な言いかた……。「あの女」の....