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錦帯橋
「錦帯橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
錦帯橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
十日に文吉を連れて下関を立った。それから周防国宮市に二日いて、室積を経て、岩国の
錦帯橋へ出た。そこを三日捜して、舟で安芸国宮島へ渡った。広島に八日いて、備後国に....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
惜そうに大路に半身を乗出して人だかりの混々揉むのを、通り過ぎ状に見て進む。 と
錦帯橋の月の景色を、長谷川が大道具で見せたように、ずらりと繋って停留していた幾つ....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
中に通じた一条の長※の中にある二つの石橋を渡って往く。石橋の一つは断橋で、一つは
錦帯橋であるが、この物語に関係のあるのは、その第一橋で、そこには聖祖帝の筆になっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、 「いったい、その日本の三奇橋というのはドレとドレだ」 「周防《すおう》の
錦帯橋《きんたいばし》、木曾の桟橋《かけはし》、それにこの甲斐の猿橋」 一行の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しはお見直し下さるでしょうか。 八月二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 麻里布駅にて(
錦帯橋美観「錦川に架して」(一)、「建築美」(二)、
錦帯橋「清流に映えて」(三)....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、今日はそもそも何十里ばかり駈けましたろう。まっすぐにのばすと岩国《いわくに》の
錦帯橋《きんたいばし》まで行っているかも知れん」 阿古長は、棒鼻にもたれて肩を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「お国は」 「周防岩国の産です。――で私は、帰国した後も、毎日、練磨を怠らずに、
錦帯橋の畔へ出て、燕を斬り、柳を斬り、独りで工夫をやっていました。――母が亡くな....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
あれは天才だ)
と、ゆるしていたことは事実なのである。
郷里の岩国へ帰って、
錦帯橋のたもとで、毎日、燕斬りの手練をつんで、独自な太刀を工夫してからは、なおさ....