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「錦衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

錦衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
可からず。彼長駆して闕を犯さば、何を以て之を禦がん、陛下惑いたもうなかれと。勝を錦衣獄に下す。燕王|聞て大に怒る。孝孺の言、真に然り、而して建文帝の情、亦|敦し....
善蔵を思う」より 著者:太宰治
の実相を言えないで居るのである。その袴を、はいて行きたかった。私にとって、せめて錦衣のつもりなのであった。 「おい、あの、いい袴を出してくれ。」流石に、仙台平を....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
真情に訴へ、真情をうつさば、一葉の戯著といふともなどかは価のあらざるべき、我れは錦衣《きんい》を望むものならず、高殿《たかどの》を願ふならず、千載《せんざい》に....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
めに如何《いか》なる弊制悪法あるも恬《てん》として意に介せず、一身の小楽に安んじ錦衣《きんい》玉食《ぎょくしょく》するを以て、人生最大の幸福名誉となす而已《のみ....
故郷〔扉の言葉〕」より 著者:種田山頭火
、拒まれても嘲られても、それを捨て得ないところに、人間性のいたましい発露がある。錦衣還郷が人情ならば、襤褸をさげて故園の山河をさまようのもまた人情である。 近....
三国志」より 著者:吉川英治
へ案内されてきて、眼をみはった。いや面喰らったといったほうが実際に近い。華やかな錦衣をまとい、花帽をいただいた四、五百人の軍隊が、まずうやうやしく轅門に彼を出迎....