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「錦袍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

錦袍の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
に基衡、右に秀衡の棺が納まり、ここに、各|一口の剣を抱き、鎮守府将軍の印を帯び、錦袍に包まれた、三つの屍がまだそのままに横わっているそうである。 雛芥子の紅は....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
なった。 ある県令に招かれて、釆石江で舟遊びをした。 すばらしく派手やかな宮錦袍を着、明月に向かって酒気を吐いた。 波がピチャピチャと船縁を叩いた。 十....
三国志」より 著者:吉川英治
て、酒宴の席へ迎え入れた。 呂布は、有頂天になった。 しかもまた、黄金の甲と錦袍とをその日の引出物として貰った。恐るべき毒にまわされて、呂布は有頂天に酔った....
三国志」より 著者:吉川英治
れを着たまえ。――君の身丈にあわせて仕立てさせておいたから」 と、見事な一領の錦袍をとって彼に与えた。 「ほ。……これは豪奢な」 関羽はもらい受けると、それ....
三国志」より 著者:吉川英治
て、つかつかと覇陵橋の中ほどへすすみ、関羽の駒のまえにひざまずいて、うやうやしく錦袍を捧げた。 「かたじけない」 関羽はそこから目礼を送ったが、その眼ざしには....
三国志」より 著者:吉川英治
「あれが曹操か」 などと、物珍しげに、指さし合う。 曹操は、駿馬にまたがり、錦袍金冠のまばゆき姿を、すこし左右にうごかして、 「やよ、西涼の兵ども、予を見て....